社長挨拶

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社長挨拶
代表取締役社長 長江 泰雄

フタムラ化学のホームページへようこそ

フタムラ化学は、昭和25年に活性炭を製造するための会社として設立され、「製品を通じて国家社会のお役に立つ」ことを社是として掲げ、その後、セルロース事業、プラスチックフィルム事業、フェノール積層板事業、糖質事業、気体分離装置事業と事業範囲を拡大し現在に至っております。

コア事業でありますプラスチックフィルム事業は、食品などを衛生的にロスなく皆様のお手元にお届けすることを可能にし、コンビニエンスストアやスーパーマーケットに代表される大量生産、大量販売システムを維持するうえで不可欠である軟包装用プラスチックフィルムを「安心してご利用いただける製品」を「安定した品質」で「安定的にお届けする」ことを使命としております。
様々な分野で幅広くご使用いただいている製品ですので、主力製品でありますOPPフィルム(二軸延伸ポリプロピレンフィルム)につきましては、原料の複数購買や、国内3拠点での生産体制、全国各地での在庫の分散配置など、万一の際にも安定供給が維持できるような体制を整えております。
さらに、マレーシアのScientex Great Wall sdn Bhd(SGW)に出資をし、「日本の品質を東南アジアのコストで」を合言葉にマレーシアにOPPフィルムの生産工場を立ち上げました。現在は、OPPフィルムの安定供給体制の一翼を担う重要な拠点となっております。

セルロース事業は、世界第一位のセルロースフィルムメーカーを買収したことで、イギリス、アメリカ工場を傘下に加え、日本を含む3拠点での生産体制と世界に向けての販売網を確立いたしました。今は、循環型社会に適合した素材として世界的に関心が高まっているセルロースフィルム市場のリーダーとして製品の安定供給に努めるとともに、セルロース関連製品の開発にも力を注いでいます。
セルロースを加工する技術の開発にも力を注いでおり、イオン液体を用いたセルロース溶解技術を世界に先駆けて量産レベルで実用化する計画を進めています。

活性炭は、水処理や工業分野、家庭向けなどで幅広く使用されておりますが、その活性炭の製造技術や特性を活かして、各種フィルターの開発や医療用活性炭、固体酸触媒、分子篩炭、重金属除去用炭といった新たな取り組みを進めております。また、子会社の吸着技術工業株式会社と連携し、活性炭などの吸着性能を利用した気体の分離装置事業にも進出いたしました。

糖質事業では、独自の加工技術を用いてフィルム化に適した特殊加工でんぷんの製造や、可食性フィルムの開発を進め、医薬品フィルム製剤分野への展開を目指しております。

次にフタムラ化学の特徴ですが、

フタムラ化学は戦争による日本の荒廃を見た創業者が祖国再建を願って設立した会社で、「会社は個人の私物ではなく、社会の公器でなければならない」という信念を受け継いでいます。

フタムラ化学では、会社は株主のものであるという考え方ではなく、「会社はここで働く人たちの生活の安定を守るためにある」という考え方をとっており、目先の売上・利益の拡大に追われるのではなく、長期的な視点で会社の安定を考える風土があります。

今、世界は大きな転換期に入っています。この転換期を乗り越え、会社が安定的に発展していくためには、自分だけが良ければよいという考え方ではなく、より広い視野で考え行動する姿勢が不可欠です。

フタムラ化学は、日本の会社として、日本人の培ってきた価値観を大切にし、「ここで働く人たちの生活の安定を守る」ために、常に社会の安定・発展に貢献することを目標に経営してまいります。

代表取締役社長 長江 泰雄