社長挨拶

フタムラ化学のホームページへようこそ
フタムラ化学は、昭和25年に活性炭を製造するための会社として設立され、「製品を通じて国家社会のお役に立つ」ことを社是として掲げ、セルロース事業、プラスチックフィルム事業、フェノール積層板事業、糖質事業、アグリ事業、気体分離装置事業と事業範囲を拡大し現在に至っております。
フタムラ化学の製品は日常生活で幅広く使用されているため、「安心して使用できる製品」を「安定した品質」で「安定的に供給」することで社会を支える「縁の下の力持ち」でありたいと願っています。
コア事業であるプラスチックフィルム事業は、パンやおにぎり、米、野菜、菓子、レトルト食品、冷凍食品、アイスクリームなど多岐にわたる食品を衛生的で効率的に皆様にお届けするという重要な役割を果たしている軟包装分野で主に使われております。軟包装はシャンプーやリンス、洗剤などの詰め替えパックにも使われており、プラスチックの減容化にも貢献しています。
幅広い用途で使用されている製品ですので安定供給がとても大切であり、急な需要に応えるための生産余力の確保、自然災害などによる交通の分断に備えた全国レベルでの在庫の分散配置、システム障害に対応するための情報バックアップセンターの設置、国内3工場体制に加えマレーシアのScientex Great Wall sdn Bhd(SGW)とのJVによる生産拠点の分散、原料の複数購買といった幅広い施策を実施しています。
環境に配慮した製品の開発にも積極的に取り組んでおり、プラスチックフィルム事業では植物由来原料やリサイクル原料の利用、プラスチックの減容化に貢献できる製品の開発、リサイクルに適した包装を実現するためのフィルムの開発など幅広い開発を進めています。
セルロース事業では、セルロースをいかに有効に利用していくかが環境問題の解決に向けた重要なテーマと位置づけ、従来のビスコース法に加えて「大垣法」や「ラーセル法」といった独自のセルロース加工技術を開発し、セルロースの利用範囲を広げていく取り組みをしています。
活性炭事業では、木質やヤシ殻といったバイオマス由来の活性炭を中心に展開しており、空気や水の浄化だけでなく重金属除去用炭、PFAS除去用炭、分子篩炭など高機能な製品の開発を進めるとともに重金属除去用炭を利用して飲料水の不足するタンザニアで浄化した飲み水を提供するプロジェクトにも参加しています。また、吸着技術を利用した気体の分離・精製技術により排ガスに含まれる有用成分を回収しリサイクルする装置の開発やバイオメタンを有効に利用するための濃縮・保管技術の開発といったテーマにも取り組んでいます。
フタムラ化学では、環境に配慮した製品の開発だけではなく、生産活動においても廃棄物の削減、省エネ設備の導入、エネルギー転換による二酸化炭素の排出量の削減、梱包資材の再利用、モーダルシフトによる製品輸送時の二酸化炭素排出量の削減、太陽光発電所の建設など環境に配慮した幅広い取り組みを進めています。
最後になりますが、フタムラ化学は、「社員の生活の安定を第一に考える会社」でありたいと考えています。そして、それを実現するため非上場、非同族かつどのようなグループにも属さないという独特な会社形態をとっています。また、会社運営面では、長期安定雇用を前提とし、社員同士を競い合わせるよりも協力しあえる「競争よりも協力」という社風を大事にしています。
フタムラ化学は、日本で生まれた会社として日本的経営の強みを再評価し、これからも「社員の生活の安定を第一に考える会社」として、広く皆様の生活を支える「縁の下の力持ち」として社会に貢献してまいります。
代表取締役社長