経済産業省
「新グローバルニッチ
トップ企業100選」に
当社セロハンが選ばれました！

世界シェアNo.1で成功を収める日本の優良企業113社を選定！

グローバルニッチトップ企業100選とは、 国際市場において極めて高いシェアを確保し良好な経営を実践している企業を経済産業省が認定するもので、定義としては提供する製品サービスの市場規模が100~1000億円で、3年間の内1年でも20％以上（中小企業は10％以上）の世界シェアを確保したことがある企業の中から、収益性・戦略性・将来性・品質などを厳正に審査して選ばれます。前回の2013年度に実施した後、国際情勢の変化に伴い2020年版の新グローバルニッチトップ企業の選定が行われました。その結果、世界市場でトップの地位を築いている企業の中から、 機械・加工部門61社、素材・化学部門24社、電気・電子部門20社、消費財・その他部門8社、の合計113社が受賞しています。

選ばれた製品と提供するサービスの内容

▶︎セロハン（パルプから製造された、生分解性を有する透明フィルム）

持続可能な地球にやさしい素材で、食品包装をはじめ医薬品包装やテープ基材などに世界で広く使われているサプライチェーン上、重要度の高い素材である。

評価されたビジネスの内容（要約）

かつて当社は国内で生産したセロハンを国内および東南アジア向けに販売することで世界第2位のシェアを持っていましたが、2016年に世界第1位の英国企業からセロハン事業を買収し、英、米、日の3拠点での生産体制と世界120か国を網羅する販売網を手に入れました。この買収は、世界3拠点での最適生産を実現することでセルロース事業の更なる発展を目指したものであり、日本政策投資銀行が主催する社会的価値・資本創出型M&Aアワード2017において大賞を受賞しています。
現在では、世界のセロハンの内、当社がターゲットとしている印刷やラミネートなどの機械加工に使用できる高品質セロハン市場において約70％のシェアを誇っています。 2018~2019年には世界的に脱プラスチックの動きが加速し、フェアトレードやオーガニックといった環境に配慮した製品を取り扱う企業が、その包材においても植物由来や生分解性といった機能を求めるようになってきたことから、当社製品は欧米を中心に注目を浴びるようになりました。
このような状況において、当社ではこれ までのセロハン事業をセルロース事業として再定義することで新たな分野への展開を進めています。バリア性やヒートシール性などの機能と生分解性を併せ持つセルロースベースの新素材フィルムであるネイチャーフレックス事業の拡大や、イオン液体を用いたセルロース加工技術（大垣法）の量産技術への展開、新たな性能を持つセルロース製品の開発など、当社固有の技術を活用してセルロースという循環型社会を構築していく上で不可欠な素材の可能性を広げていきたいと考えています。

ビデオメッセージで会見する梶山大臣

大臣からの発表では、249社の応募の中から113社の企業が選ばれたそうです。 同じ素材・化学部門の中には旭化成さん（再生セルロース繊維キュプラ、ベンベルグ、ベンリーゼ）もありました。同じ東海地域のイビデンさん（IC基板）も選ばれています。 但し、今回はコロナ禍の影響で認定式が行われませんでした。メディア公開やセロハンの認知度を上げるチャンスでもありましたが残念でなりません。しかし今後も当社はシェアNo.1の製品を作る企業としての自覚を持ち、安全で安心できる製品を安定的に提供して参ります。

尚、発表内容の全容は経済産業省グローバルニッチトップ企業100選のホームページで確認ができます。